平成22年5月22日
日本感染症教育研究会(IDATEN)
代表世話人
細川直登
亀田総合病院
総合診療・感染症科
臨床検査部
日本感染症教育研究会(以下、IDATEN)は日本の臨床感染症の質の向上をその目的の一つとして活動しています。この度、予防接種制度の見直しについて意見申し上げたく存じます。特に、提起されていたうち、
(1)予防接種法の対象となる疾病・ワクチンのあり方
(2)予防接種事業の適正な実施の確保
(3)予防接種に関する情報提供のあり方
(4)接種費用の負担のあり方
(5)予防接種に関する評価・検討組織のあり方
について臨床現場の視点からまとめました。内容には重複する部分もありますが、これは予防接種というトピックの重層性、複雑性を意味しているものであり、あえてそのままにしました。例えば、予防接種の同時接種の問題は法制度の問題であり、医薬品添付文書の問題であり、保障制度の問題であり、臨床試験やエビデンス、医科学の運用の問題でもあります。
ぜひ、ご一読いただき、我が国が世界に胸をはり、国民に対して自信をもって提示できるシステム作りをしていただきたくよう切に願うものであります。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
目 次
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1 諸外国の現状。日本に導入できること。
2 日本で中止を検討すべきワクチン
3 輸入ワクチンの早期認可を
4 ワクチン同時接種が行われていない現状とその改善について
5 日本に導入されるべきワクチンリスト
6 ワクチン接種における副作用の扱いの問題
7 ワクチン筋注が行われていない現状の改善を
8 現行の予防接種法の問題点
9 ワクチン運用部門の強化を
10 予防接種のコスト効果分析のあり方について