本号は3分割してお届けします。 はじめに 昨今「リケジョ」なる「理系女子」という言葉がブームになりましたが、同様に「理系男子」も存在します。往々にして男子であれ女子であれ、「理系」の人は細かいことにこだわり、「こいつ、超めんどくせぇ!」と愛想を尽かされがちです[1]。筆者は自分が…続きを読む
今号は2回に分けて配信します。第1号 エボラウイルス感染症の現時点の流行状況(2014年11月8日) 1.ギニア、リベリア、シエラレオネ(広範囲に及ぶ深刻な感染の伝播が生じている国) Kansen Journalでエボラに関する第一報を10月23日に報告してからはやくも2週間以上…続きを読む
今号は2回に分けて配信します。 「米国で2人目のエボラ感染」「スペインで3次感染か」エボラウイルス感染症に関する報道が日々加熱してきており、インターネット上の断片的な情報は、さらなる憶測と混乱を生み出している。今回のエボラウイルス感染症のアウトブレイクについて、ひとつだけ言えるこ…続きを読む
今号は3週連続で配信します。 第1号 第2号 新薬が標準薬に非劣性を示したら標準薬に取って代わることができるか? ある疾患の標準治療薬に対して新しい治療薬の非劣性が証明された場合、この新しい治療薬は標準薬に取って代わるだろうか。治療効果が劣らないうえに、従来の標準治療薬よりも副作…続きを読む
今号は3週連続で配信します。第1号 非劣性試験を実施するうえでの5つの必要事項(CONSORT声明より) ランダム化比較試験(randomized controlled trial;RCT)の報告を改善するためにCONSORT(Consolidated Standards of …続きを読む
今号は3週連続で配信します。 はじめに 従来のランダム化比較試験(randomized controlled trial;RCT)では、新規治療が標準治療またはプラセボよりも治療効果または予防効果が優れているかを検証する優越性試験が主流であった。近年では、優越性の検証ではなく、非…続きを読む
今号は3週連続で配信しました。1号目 2号目※実際にあったケースに基づく架空の症例です。 前回までのまとめ 生来健康な若年女性が、右季肋部痛を主訴に受診した。肝周囲炎(Fitz-Hugh-Curtis症候群:FHCS)を想定し、外来で治療を開始した。 3日後の診察時。痛みはずいぶ…続きを読む
今号は3週連続で配信します。1号目※実際にあったケースに基づく架空の症例です。 前回のまとめ 生来健康な若年女性で、身体所見上は右季肋部に明らかに圧痛を認め、Murphy徴候もあった。肝嚢炎や肝膿瘍を疑い、血液検査や腹部超音波検査を行なった。 血液検査所見と腹部超音波所見から、胆…続きを読む
今号は3週連続で配信します。※実際にあったケースに基づく架空の症例です。 症 例 20歳代女性 主 訴 右側腹部痛 病 歴 受診1週間ほど前から、心窩部右側から右側腹部にかけて痛みがある。痛みは徐々に強くなってきて、受診2日前ぐらいから寝付けないほど痛い。痛みは持続痛で、波は…続きを読む