(※今号のセミナーレポートは、2週連続で配信しました。) 3.Case conference 症例1:パプアニューギニア寄航後の発熱で来院した37歳男性 まず1例目の症例は川崎病院の中島由紀子先生からの御提示でした。典型的なパプアニューギニアからの発熱患者です。症例提示が終わる…続きを読む
(※今号のセミナーレポートは、2週連続で配信します。) 1.特別講義Ⅰ『熱帯医学と熱帯感染症』 長崎大学熱帯医学研究所 有吉紅也先生(座長 大曲貴夫先生) まず、有吉先生の講演から始まりました。旭川医科大学卒業後、ロンドン大学Hospital for Tropical Disea…続きを読む
(※今号のミニレビューは、3週連続で配信しました。) 前回まで、黄色ブドウ球菌菌血症の診断、合併症、治療期間などを取り上げてきましたが、今回は黄色ブドウ球菌菌血症に対する抗菌薬の選択について考えたいと思います。 適切な選択薬は? 黄色ブドウ球菌の敗血症を疑う場合、まず感受性判明ま…続きを読む
(※今号のミニレビューは、3週連続で配信します。) 前回は黄色ブドウ球菌菌血症の合併症、合併症はどのようなときに疑うかを取り上げました。今回は引き続き、黄色ブドウ球菌菌血症の合併症の精査、異物除去、治療期間を検討したいと思います。 合併症の精査では何を行なうか? 画像診断は、臨床…続きを読む
(※今号のミニレビューは、3週連続で配信します。) 黄色ブドウ球菌は、血液培養でよく検出される重要な病原体の1つです。今回は黄色ブドウ球菌の菌血症のマネージメントをテーマに、更には黄色ブドウ球菌菌血症に対する選択薬をレビューしてみます。 初回はまず、黄色ブドウ球菌が血液培養から検…続きを読む
多剤耐性緑膿菌の定義 多剤耐性緑膿菌(multi-drug resistant Pseudomonas aeruginosa:MDRP)は、カルバペネム系、アミノグリコシド系、フルオロキノロン系の抗菌薬に対し、同時に耐性を示す緑膿菌のことです。現在は感染症法により、5類感染症定…続きを読む
Extended-spectrum β-lactamase(以下、ESBL)はpenicillin、cephalosporin(cephamycinは除く)、aztreonamの分解能を有し、クラブラン酸などのβ-lactamase阻害剤の阻害を受けるという特徴を有するβ-l…続きを読む