(4分割配信の3回目です。 1回目 2回目) それでは今回は、自治医大笹原鉄平先生のご講演「日常診療に紛れ込む性感染症~研ぎ澄ます内科医の眼~」のレポートをお届けします。 まず、「感染のための3つの要因」として以下の3つを挙げられました. 感染者との接触頻度 病原体の感染効率…続きを読む
(4分割配信の2回目です。 1回目) それでは今回は、神戸大学岩田健太郎先生の「内科医の診療に必要なSTIの知識とスキル」についてレポートします。岩田先生は、まず冒頭に「STIへの心の壁はむしろ医療者側にあることが多い」と指摘されたうえで、施設内のコンセンサス作り(例えば内科医…続きを読む
(4分割配信の1回目です) KANSENJOURNALの読者の皆様は、「性感染症 Sexually transmitted infection(STI)」の系統的な学習をされたことがおありでしょうか? 「STIって性器に病変が出るはずだから、自分には関係ない」と思ってらっしゃい…続きを読む
(3分割配信の3回目です→1回目 2回目) ※本症例は、いくつかの症例を総合して作成した架空の症例です。 患者さんには入院していただき、補液を開始した。 C. difficile トキシンは陰性であったが、頻度と、治療可能性を考慮してEmpiric にメトロニダゾール1回25…続きを読む
(3分割配信の2回目です→1回目) ※本症例は、いくつかの症例を総合して作成した架空の症例です。 鑑別診断の過程 この患者さんを1文でまとめると、「慢性の誤嚥を基礎として肺膿瘍を発症した、中咽頭癌に対する手術後3か月の70台女性が、肺膿瘍に対する抗菌薬の投与開始後翌…続きを読む
(3分割配信の1回目です) ※本症例は、いくつかの症例を総合して作成した架空の症例です。 症例は70代の女性。主訴は下痢。季節は10月~11月にかけて。 3か月前、中咽頭癌の治療のために咽頭部分切除術が行われている。術後から慢性の誤嚥を指摘されていた。2週間前から抗癌剤(S-…続きを読む
(※今号は3分割配信の3回目です。→1回目 2回目) 3例目は、両上肢の腫脹・熱感を主訴として、蜂窩織炎が疑われて転院してこられた50代の症例でした。約10日間にわたる抗菌薬投与にも関わらず、四肢の腫脹・熱感は改善せず、また発熱が持続し、徐々に呼吸状態の悪化や下腿浮腫などが出現…続きを読む
(※今号は3回連続配信の2回目です。→1回目) 症例1 海外旅行後に発熱と筋肉痛を訴えて来院した女性(スライド1) 最初の症例は、オーストラリアに10日間前後の観光に行って、帰国して2日目に39℃の発熱と筋肉痛を主訴に来院された女性でした。この症例ではいわゆる「Travel m…続きを読む
(※今号は3回に分けて配信します。) 第15回IDATENケースカンファレンスのレポートをいたします。 特別講演は、筆者の所属する奈良県立医科大学感染症センターの三笠桂一教授で、「感染症センターのつくりかた」という刺激的なタイトルでした。このなかで三笠教授は、これから感染症診…続きを読む
(※ICAAC/IDSA参加記は、3人のレポーターによる3回連続配信です。→前回) 抗菌薬の使用量の評価としては、やはり現状では”DDD/1000PD (Defined Daily Doses per 1000 patient days)”で評価するのが…続きを読む