(3分割配信の3回目です 1回目 2回目) 前回まで、PCPの経過、診断を中心に取り上げてきましたが、今回はPCPの治療と予防について考えたいと思います。 治 療 選択薬 治療としては、ST(trimethoprim-sulfamethoxazole)合剤が第1選択として用…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目) 前回まで、PCPの背景や臨床経過を中心に取り上げましたが、今回はPCPの診断についてまとめたいと思います。 診 断 まず、Pneumocystis は基本的に培養されません。ですから、PCPの診断は病理組織学的染色による病原体の特異的な検出…続きを読む
(3分割配信の1回目です) Pneumocystis jirovecii pneumonia (以下、PCP)は、無治療では致死的な経過をたどる日和見感染症です。免疫抑制患者に起きる同じ日和見感染症といっても、HIV感染者におけるPCPと非HIV感染者におけるPCPでは大きく…続きを読む
(3分割配信の3回目です 1回目 2回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 脾摘後患者の発熱であり、肺炎球菌性敗血症をはじめとする敗血症を疑い、速やかに血液培養2セット採取後、セフトリアキソン1回2g、24時間ごとの投与を開始し…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 前回の情報をまとめると、「数年前に外傷歴のある40代女性で、急性発症の悪寒を伴う発熱を認める。そのほかに自覚症状はない。身体所見では軽度の咽頭発赤を認めるのみ」…続きを読む
(3分割配信の1回目です)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 症例は40代女性。 主訴は悪寒を伴った発熱。時期は昨年秋頃。 受診4日前に友人数名と1泊2日の温泉旅行に出かけていた。 滞在中は特に変わりなく過ごしていた。 受診3日前に…続きを読む
(4分割配信の2回目です。 1回目 2回目 3回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 医師A「どうや?」筆者「あっ、A先生。当麻寺か室生寺か迷いましたけど、とりあえず室生寺に行くことにしました。」医師A「いやいや、そうじゃなくて患…続きを読む
(4分割配信の3回目です。 1回目 2回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 医師A「検査はどないしよか」筆者「感染症だとすると、SIRSの状態ですし、敗血症を考えなくてはいけません。DICや多臓器不全を起こしていないかというチェ…続きを読む
(4分割配信の2回目です。 1回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 症例をまとめると、「CVポートを挿入され中心静脈栄養を行っている64歳の男性が、インフルエンザAと診断された後に発熱が5日間続き、5日目から表皮剥離を認めてい…続きを読む
(4分割配信の1回目です)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 その日は朝から雪が降っていた。白く染まった大和三山を病棟の詰所から眺めながら、私は朝から自分が極楽浄土にいるような気分になっていた。 「ああ……雪景色のお寺もいいよなあ…続きを読む