(今号は3週連続で配信しました。1号目 2号目) Case C あなたは総合病院の内科外来を担当しています。最近、近くの診療所から咽後膿瘍の症例を紹介され、そのマネジメントを経験しました(Case A参照)。 ある日、別の診療所からの紹介で35歳女性が受診しました。前日から首…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。1号目) Case B あなたは総合病院の内科に勤務しています。2週間前まで整形外科に入院していた73歳男性が、左上下肢の麻痺を訴えて受診しました。整形外科には両側腸腰筋膿瘍と腰椎(L2)化膿性椎体炎で入院しており、ドレナージおよび抗菌薬で治療…続きを読む
(今号は3週連続で配信します。) Case A あなたは、とある診療所で内科外来を担当しています。一般的な血液検査は可能ですが、画像検査は単純X線撮影のみしかできません。 ある日、「1週間前から後頸部が痛い」という60歳代女性が受診しました。特記すべき既往歴はありません。問診…続きを読む
(今号は3週連続で配信しました。 1回目 2回目) 前回に引き続き、移植後感染症に対して移植前に実施すべきこととして、4)過去の病原微生物曝露歴、特殊な環境下での定着菌の同定、5)予防的抗菌薬や抗ウイルス薬の検討、6)リスクのある病原微生物への曝露予防――について概説します。 …続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。 1回目) 移植後感染症に対して移植前に実施すべきこととして、1)感染源への曝露に関する病歴聴取、2)潜在的感染症のスクリーニング、3)ワクチンの接種――について概説します。 1.感染源への曝露に関する病歴聴取 詳細な病歴聴取により、免疫正常…続きを読む
(今号は3週連続で配信します。) 1954年に初めて腎移植が成功して以降、シクロスポリンをはじめとする各種の免疫抑制剤の発達により、移植臓器に対する拒絶反応は劇的に減少しました。その一方で「免疫抑制状態における臓器移植後の感染」と「移植に関連した新規の腫瘍」は、現在の固形臓器移…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。 1号目 2号目)※本症例は、実際の症例を参考にして作成した架空のものです。 発語困難・嚥下障害で発症し、2日ほどの経過で全身性に筋硬直をきたしていること、破傷風に特徴的とされる開口障害、痙笑、後弓反張が認められていることから破傷風と診断した。 …続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。 1号目)※本症例は、実際の症例を参考にして作成した架空のものです。 前回の情報をまとめると、特に基礎疾患のない50歳代の男性が発語困難・嚥下障害で発症し、2日後には全身硬直のため動けなくなって救急搬送された。身体所見上、意識は清明であるが全身が…続きを読む
(今号は3週連続で配信します。)※本症例は、実際の症例を参考にして作成した架空のものです。 4月某日の内科外来――。「朝から声が出しにくくて、朝ご飯も飲み込みにくかった」という訴えで50歳代の男性が受診した。意識は清明で、血圧、体温などに異常はなかった。発語はやや聞き取りにく…続きを読む
(今号は4週連続で配信しました。 1回目 2回目 3回目) 指導医ぶぅちん(以下「ぶぅちん」) 「さて、しまむら君」 研修医しまむら(以下「しまむら」) 「なんでしょう、ぶぅちんセンセ!」 ぶぅちん 「家族性地中海熱について知るところを述べよ」 しまむら 「あ、アレですよね。…続きを読む