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No. 262011. 05. 03

東邦大学医学部 微生物・感染症学講座

原田 壮平

 (3分割配信の2回目です。 1回目) 臨床的特徴  ヒトの感染症の起因微生物として最も重要なA. baumannii は、通常の環境やヒトの皮膚の定着菌として存在する頻度は低いものと考えられています[1,2]。A. baumannii は主に院内感染症、特に「高齢」「重篤な基礎…続きを読む

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No. 262011. 04. 25

東邦大学医学部 微生物・感染症学講座

原田 壮平

 (今号のミニレビューは、3週連続で配信します。) はじめに  多剤耐性アシネトバクター(Multidrug-resistant Acinetobacter spp.:MDRA)の医療施設内アウトブレイクは、これまでも国内で散発的に報告されておりましたが、2010年に起きた都内医…続きを読む

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No. 252011. 04. 06

東京女子医科大学感染症科/ 東京都立墨東病院救急診療科(東京ER墨東)

相野田 祐介

 (3分割配信の2回目です。 1回目 2回目) 治 療  国際的には、軽症~中等症例の初回治療ではメトロニダゾール内服(1回500mgを1日3回=1500mg/日、または1回250mgを1日4回=1000mg/日)またはVCM内服(1回125mgを1日4回=500mg/日)が推奨…続きを読む

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No. 252011. 03. 29

東京女子医科大学感染症科/ 東京都立墨東病院救急診療科(東京ER墨東)

相野田 祐介

 (3分割配信の2回目です。 1回目) 所 見  下痢はもちろんですが、発熱のみが見られるなど、症状がすべてそろわないこともあります。重症例では腸炎の症状としてイレウスをきたすこともあり、結果として下痢のない腸炎も存在します。そのため、入院患者の不明熱では、CDIを鑑別疾患に入れ…続きを読む

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No. 252011. 03. 08

東京女子医科大学感染症科/ 東京都立墨東病院救急診療科(東京ER墨東)

相野田 祐介

 (今号のミニレビューは、3週連続で配信します。)   しばしば経験する、入院患者の「下痢」。昨年、市中における下痢症について以前書きましたが、入院中となるとアプローチは変わってきます。今回は入院患者の下痢症について考えてみたいと思います。 入院患者の下痢症 …続きを読む

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No. 232010. 12. 12

神戸大学医学部附属病院 感染症内科

羽山 ブライアン、大路 剛

 (3分割配信の2回目です 1回目 2回目) HIV感染症とCMV感染症  HIV感染症患者におけるサイトメガロウイルス(cytomegalovirus ; CMV)感染症の頻度は高く、HIVに対する抗ウイルス薬の多剤併用療法(highly active antiretrovir…続きを読む

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No. 232010. 12. 04

神戸大学医学部附属病院 感染症内科

羽山 ブライアン、大路 剛

 (3分割配信の2回目です 1回目) 伝染性単核球症   サイトメガロウイルス(cytomegalovirus ; CMV)感染によって生じる疾患のうちで最も多いのは、ご存じのとおり伝染性単核球症(infectious mononucleosis ; IM)です。IMは軽症であれ…続きを読む

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No. 232010. 11. 25

神戸大学医学部附属病院 感染症内科

羽山 ブライアン、大路 剛

 (※今号のミニレビューは、3週連続で配信します。) サイトメガロウイルスって何?  サイトメガロウイルス(cytomegalovirus ; CMV)という名前は、感染症の専門家でなくとも、日常診療で意外によく見聞きするものではないでしょうか? この記事をお読みになっている方の…続きを読む

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No. 212010. 08. 22

洛和会音羽病院感染症科

土井 朝子

(3分割配信の1回目です)  プライマリーケアの内科の現場で、まれに副鼻腔炎もしくは肺炎を繰り返す20歳台後半~30歳台前半の患者に遭遇することがある。このようなときには、二次性の免疫不全と共に原発性免疫不全が鑑別に上がるが、そのなかでも多いのがCommon variable i…続きを読む

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No. 112009. 07. 08

東京大学医学部附属病院 アレルギー・リウマチ内科

萩野 昇

(3分割配信の3回目です 1回目 2回目) 細菌感染症による多発関節炎(続) 化膿性関節炎の治療  関節液の塗抹・グラム染色の結果を参考にして抗菌薬を選択する。ただし、関節液のグラム染色が陽性になるのは化膿性関節炎全体の約50%に過ぎない。上述のように化膿性関節炎を疑う臨床証拠が…続きを読む