はじめに 感染症好きを公言してはばからない、KANSEN JOURNALの読者の皆様、お待たせしました。原発性免疫不全症 updateです。え、待ってない? 待ってないですか、原発性免疫不全症(primary immunodeficiency;PID)……。 PIDに関して、皆様…続きを読む
はじめに 2015年第1~53週まで(2014年12月29日~2016年1月3日)に診断され、感染症法に基づく医師の届出にて梅毒として報告された症例数は2698例(2016年3月30日時点、暫定値)であった[1]。 一方、2016年第1~12週まで(2016年1月4日~3月27日…続きを読む
はじめに アメリカ呼吸器学会(American Thoracic Society:ATS)およびアメリカ感染症学会(Infectious Diseases Society of America)による院内肺炎(hospital acquired pneumonia: HAP)およ…続きを読む
今号は3週連続で配信しています。1号目 2号目 肺炎球菌感染症の治療 肺炎球菌感染症に対する治療は、感染巣によって、またドレナージが必要な合併症の有無などによっても異なりますが、ペニシリンを中心としたβラクタム系薬の使用が一般的です。βラクタムアレルギーを有する場合や耐性が問題に…続きを読む
今号は3週連続で配信しています。 1号目 臨床像 肺炎球菌感染症で代表的なものは肺炎と髄膜炎ですが、その他にも様々な臨床像を呈します。 肺炎球菌は上気道に定着しうる菌であり、保菌者や肺炎患者との濃厚接触によって、飛沫や接触を介して曝露します。上気道では副鼻腔炎や中耳炎、乳突炎を起…続きを読む
今号は3週連続で配信します。 はじめに 肺炎球菌は、世界中に広く分布しているグラム陽性双球菌です。小児でも成人でも、気道感染を中心に様々な感染症を引き起こす「メジャー」な起炎菌であり、1881年にパスツールによって初めて同定されて以来、長い歴史の中で様々な研究がなされてきている、…続きを読む
今号は3週連続で配信しています。1号目 2号目 KAP調査による現状の把握と活動の評価 災害などで緊急支援活動を行う場合、支援活動そのもので手いっぱいになることが多い。現地に何万ドルを寄付した、何トンの食糧を届けたといった報告はされるものの、その活動がどれほどの効果をもたらしたか…続きを読む
今号は3週連続で配信しています。1号目 現地での活動 活動初日の朝、リベリア赤十字社本社のスタッフとあいさつを交わした後に、首都モンロビアから1時間ほどの距離にあるリベリア赤十字モンセラード支部で行われるボランティアのトレーニングに参加することになった。 リベリアは人口410万人…続きを読む
今号は3週連続で配信します。 はじめに 西アフリカで発生しているエボラ出血熱のアウトブレイクは、2015年5月末現在、終息傾向にあるものの過去に例を見ない規模となっている。 筆者は昨年5月に国際赤十字赤新月社連盟(以下、連盟)の一員としてリベリアに派遣され、主にコミュニティでの感…続きを読む
今号は2回に分けて配信します。第1号 エボラウイルス感染症の現時点の流行状況(2014年11月8日) 1.ギニア、リベリア、シエラレオネ(広範囲に及ぶ深刻な感染の伝播が生じている国) Kansen Journalでエボラに関する第一報を10月23日に報告してからはやくも2週間以上…続きを読む