(3分割配信の2回目です 1回目) 前回まで、PCPの背景や臨床経過を中心に取り上げましたが、今回はPCPの診断についてまとめたいと思います。 診 断 まず、Pneumocystis は基本的に培養されません。ですから、PCPの診断は病理組織学的染色による病原体の特異的な検出…続きを読む
(3分割配信の1回目です) Pneumocystis jirovecii pneumonia (以下、PCP)は、無治療では致死的な経過をたどる日和見感染症です。免疫抑制患者に起きる同じ日和見感染症といっても、HIV感染者におけるPCPと非HIV感染者におけるPCPでは大きく…続きを読む
(3分割配信の3回目です 1回目 2回目) 最後に、この時期にしばしば経験するノロウイルス感染症についてお話しします。ノロウイルスは、市中でもしばしば見かけるウイルスですが、伝播しやすいことから院内でも問題になりやすく、しばしば悩むことがあります。 また、冬季に流行するウイ…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目) 今回は、感染性腸炎の具体的な診断と治療についてお話します。 感染性腸炎の診断の流れ 感染性腸炎の診断の流れを図1に示します。 抗菌薬治療 抗菌薬治療が必要な腸炎の起因菌などを表1に示します。以下、この表の内容に沿って解説します。 ・Shi…続きを読む
(3分割配信の1回目です) 日々の寒さを感じるたびに、「今年もノロの季節が来たんだな……」と思う今日この頃です。いま巷で話題となっている感染症はインフルエンザですが、ノロウイルスにも対応する必要があります。 「嘔吐しました」「下痢なんですけど……」という主訴で受診される方は少…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目 2回目) HBVの治療 概略を表5にまとめました。ポイントはHBeAg 陰性の症例ではHBV DNAのcut offをより低値に設定していることでしょう。 基本的にAASLDは、厚生労働省ガイドラインのように対象が若年である場合にはインタ…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目)今回はスクリーニングでHBVと診断された症例に対する推奨内容です。 スクリーニングでHBV感染が判明した患者 HBV感染が判明した場合は、まずは患者への生活指導が必要になります。具体的には、体液がついた歯ブラシやひげ剃りなどの物品を他人と共有…続きを読む
(3分割配信の1回目です) このジャーナルを読んでくださっている医師の方はおそらく多くが感染症に興味をいだいておられる感染症内科医、総合内科医や呼吸器内科医だと思います。日本で感染症診療や一般内科をするうえで避けて通れないのがB型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus…続きを読む
(4分割配信の4回目です。 1回目 2回目 3回目) それでは今回は症例検討の様子をご報告します。症例検討ではサクラ精機の青木眞先生をコメンテータにお迎えし、旭中央病院の中村先生、都立駒込病院の柳沢先生、聖路加国際病院の森先生からそれぞれ症例を呈示していただきました。 症例1 …続きを読む
(4分割配信の3回目です。 1回目 2回目) それでは今回は、自治医大笹原鉄平先生のご講演「日常診療に紛れ込む性感染症~研ぎ澄ます内科医の眼~」のレポートをお届けします。 まず、「感染のための3つの要因」として以下の3つを挙げられました. 感染者との接触頻度 病原体の感染効率…続きを読む