(3分割配信の2回目です 1回目) ※本症例は、いくつかの症例を参考に作成した架空のものです 鑑別診断の過程 慢性心不全のためADLの制限された20代の女性が発熱と呼吸苦、左下肢の腫れを訴えて受診した。 基礎疾患である無脾症と房室中隔欠損症に対してフォンタン手術を受け、11年…続きを読む
(3分割配信の1回目です) ※本症例は、いくつかの症例を参考に作成した架空のものです 8月の某日、20代の女性が発熱と呼吸苦、左下肢の腫れを主訴に救急外来を受診した。 受診日の呼吸苦はそれまでと比較して横ばいからやや増悪した程度。受診当日に左膝頭に痛みを伴う紅斑が出現し、左下…続きを読む
(3分割配信の3回目です 1回目 2回目) 診 断 結核性腹膜炎の診断に用いられる抗酸菌塗抹検査の感度は0~6%程度であり[1]、PCR検査の感度も低い。したがって、塗抹検査やPCR検査の陰性を確認したところで、結核性腹膜炎の可能性は除外しきれないことになる。また、結核性腹膜炎…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目) 腹水貯留の原因 腹水貯留の原因にはいろいろあるが、1)門脈圧亢進が原因の場合、2)門脈圧亢進とは別に原因がある場合に大別される。 門脈圧亢進の原因として最も多いのは肝硬変で、特発性細菌性腹膜炎が合併することが多い。急性肝炎や肝臓内に発生する…続きを読む
(3分割配信の1回目です) 患者の状態 ある日の内科外来で、他院からの紹介状を持った90歳の女性が、家族と共に受診した。紹介状には「多量の腹水貯留の精査依頼」とあった。 話を聞いてみると、2か月前から食欲不振と腹部膨満が出現。徐々に悪化して自宅で動けなくなってきたので、かかり…続きを読む
(3分割配信の3回目です 1回目 2回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 脾摘後患者の発熱であり、肺炎球菌性敗血症をはじめとする敗血症を疑い、速やかに血液培養2セット採取後、セフトリアキソン1回2g、24時間ごとの投与を開始し…続きを読む
(3分割配信の2回目です 1回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 前回の情報をまとめると、「数年前に外傷歴のある40代女性で、急性発症の悪寒を伴う発熱を認める。そのほかに自覚症状はない。身体所見では軽度の咽頭発赤を認めるのみ」…続きを読む
(3分割配信の1回目です)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 症例は40代女性。 主訴は悪寒を伴った発熱。時期は昨年秋頃。 受診4日前に友人数名と1泊2日の温泉旅行に出かけていた。 滞在中は特に変わりなく過ごしていた。 受診3日前に…続きを読む
(4分割配信の2回目です。 1回目 2回目 3回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 医師A「どうや?」筆者「あっ、A先生。当麻寺か室生寺か迷いましたけど、とりあえず室生寺に行くことにしました。」医師A「いやいや、そうじゃなくて患…続きを読む
(4分割配信の3回目です。 1回目 2回目)※本症例は実際にあった症例を元に、個人情報などに配慮しつつ、 再構成したものです。 医師A「検査はどないしよか」筆者「感染症だとすると、SIRSの状態ですし、敗血症を考えなくてはいけません。DICや多臓器不全を起こしていないかというチェ…続きを読む