(今号は3週連続で配信しました。1号目 2号目) 肺結核ハイリスク群では胸部X線撮影・喀痰抗酸菌検査をより積極的に行なう 前述のように、身体所見・画像所見ともに、典型例がある一方で多数の非典型例が存在する。このように、肺結核はとらえどころのない疾患であり、難しく考えすぎないこと…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。1号目) (幕間劇) 指導医ぶぅちん(以下「ぶぅちん」) 「感涙」 研修医しまむら(以下「しまむら」) 「どうしたんですか、ぶぅちんセンセ!」 ぶぅちん 「感無量」 しまむら 「……まさか再登場できるとは思ってませんでしたもんね、センセ」 ぶぅち…続きを読む
(今号は3週連続で配信します。) 肺結核の診断は難しい。結核病棟で勤務していると様々な症例が紹介されてくる。いわゆる「後医」として診断がついてから治療をすることが多いが、自分が「前医」であっても悩ましいだろうケースは多数存在する。 結核病棟で経験する事例から、肺結核をより的確…続きを読む
(今号は3週連続で配信しました。 1号目 2号目) ※本症例は、実際の症例を参考に作成した架空のものです。 前回までのまとめ 一般的な発熱ワークアップに加えて、まずはマラリアの除外目的に、血液検査、血液培養2セット、尿定性沈渣・尿培養、胸部X線、インフルエンザ迅速検査、血液薄層…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。 1号目) ※本症例は、実際の症例を参考に作成した架空のものです。 前回までのまとめ 海外渡航後の発熱患者の診療で必要な問診事項を表1に示す。ここから推定される潜伏期は、タンザニア:19~26日、ケニア:5~18日となる。 渡航先、期間、目的 …続きを読む
(今号は3週連続で配信します。) ※本症例は、実際の症例を参考に作成した架空のものです。 症 例 30歳代女性 主 訴 発熱、悪寒 現病歴 20XX年Y月21日:夜に寒気を自覚した。もともと冷え症なので、シャワーを浴びて温かくして就寝した。 Y月22日:朝には立ち上がれないほど倦…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。1回目 2回目) 今回の症例は、急性の少関節炎で受診した80歳代女性である。関節液からピロリン酸カルシウム(CPPD)が検出されたとの報告を検査室から受け、偽痛風と診断した。 実は外来でも担当医自身により、関節液のグラム染色が行なわれていた。…続きを読む
(今号は3週連続で配信しています。1回目) 前回の症例をまとめると、急性に発症する少関節炎で受診した80歳代女性である。 ところで、担当医はKANSEN Journalの愛読者であり、No.11「発熱+関節炎へのアプローチ」[1]を覚えていた。それによると、急性の少関節炎の鑑…続きを読む
(今号は3週連続で配信します。) 現病歴 受診1 週間前:自宅で草刈りをしていたところ、右手背にバラのとげが刺さったことを自覚したが、そのまま作業を続けていた。その後、手袋を取ったところ、少し出血が見られていたという。 受診5 日前:全身に筋肉痛を認めた。受診4 日前、右手が腫れ…続きを読む
(今号は3週連続で配信しました。1号目 2号目) 今回は、症例に基づいて寄生虫診療の流れを追ってみたいと思います。なお、提示する症例は、実際のものを下敷きに加工・修正を施しています。 Case:虫体の排泄を主訴に来院した55歳男性 東京都在住で海外渡航歴はない55歳の男性が排…続きを読む